晩秋に、どぶろくの甘~い誘惑

「十二六(どぶろく)」の魅力と楽しみ方をご紹介!

今年も「十二六(どぶろく)」の販売シーズンがやってきました!
何を隠そう私、どぶろくの大ファンでして、毎年必ずネットで予約注文しているのです。
今回はその魅力をご紹介します。

どぶろくについて

そもそもどぶろくとは、お米を発酵させただけの白く濁ったお酒で、日本酒(清酒)の原型です。
明治時代以降、醸造自体が酒税法違反とされてしまった為、密造酒というイメージが広がったのですが、現在では製造免許を持つ事業者や特区に限り、製造販売が可能になりました。

その中でも、最も人気のある銘柄の一つが、長野県佐久市の武重本家酒造株式会社さんが作られている「十二六 甘酸泡楽」です。
「甘酸泡楽」という説明の通り、米のみから引き出された「甘」みと発酵の「酸」味、かすかな炭酸のぷちぷちとした「泡」で口の中が「楽」しくなってしまうお酒なんです。
個人的には「大人のカ●ピス」という感じです。
デザートになるくらい甘いのに、食事とも意外と相性良く、ぐいぐい飲めてしまいます。(二人なら1回で1本は空いてしまいますよ。)
しかし、その飲みやすさからついつい飲み過ぎ、気がついたらかなり酔っ払っていたということも・・・。
このあたりも「甘い罠」のようで魅力なのですが。

そして、十二六の魅力をさらに深めているのが期間限定であること・作ってすぐに飲まないとかなり味が変わることです。
毎年10月から3月にかけて、限られた本数のみ予約で販売するのですが、かなり細かく販売回数・予約確約日・発売予定日・賞味期限が決まっており、飲みたいときにいつでも飲めるわけではないのです。

武重本家酒造のどぶろく「十二六」 販売スケジュールはこちら

裏を返せば、その時期そのタイミングを逃すと(下手すると)翌年まで飲めないので、始まったらすかさず予約が必須です。

また、生きているお酒(活性酒)なので、時間が経つにつれ甘味が少なくなり、酸味を強く感じるようになります。
酸味もまた一興ではありますが、やはりオススメはできたての甘~く、プチプチと、お酒の息遣いが聞こえる状態を頂くことです。

十二六が届く日には早めに家に帰り、料理を準備し、届きたてをゆっくりと味わいましょう。

どぶろくの魅力を最大限に引き出すため、料理は和食でシンプルに

清酒やにごり酒と違ってもろみを濾さないどぶろくは、飲みごたえというより食べごたえという感じでどっしりしており、味も強めです。
そのため、素材の味を活かしたシンプルなおつまみや料理がオススメです。
甘いお酒なので塩気のあるものの方が相性が良いですね。

例えば
・炒り銀杏
・さんまの塩焼き
・舞茸の天麩羅
など、秋の食材でさっと作る料理が最高です。

乾き物も、市販のおつまみでも良いですが、せっかくなら少し手間をかけてみましょう。
意外と簡単なのが、さつまいもの青のり揚げです。

さつまいもの青のり揚げレシピ

【材料】
さつまいも一本
青のり、塩 小さじ1
片栗粉 大さじ2
小麦粉 大さじ2
用意するもの ビニール袋

【作り方】

  • 1. さつまいもを拍子切りにし、水に放ってアク抜きしたらクッキングペーパーで水気を切ります
  • 2. ビニール袋に1と青のり、塩を入れ、空気を入れてシャカシャカ振ります
  • 3. よく混ざったら、片栗粉と小麦粉を入れてさらに振ります
  • 4. サラダ油を熱して揚げ焼きにします
  • 5. きつね色になったらクッキングペーパーに取り、完成です

細めに切るとカリッと、柔らかめが好きな人は太めに切るとホクホクします。

蕎麦猪口やタンブラーで飲むとお米の粒感がより味わえます

食器もかわいいもの、キレイなものを用意するとテンションが上がります。
(どぶろくは、名前から、少し男性っぽさをイメージされる人もいると思いますが、実は近年女性に大人気です。)

どぶろくの炭酸を愉しむために、テーブルには少量ずつ片口に注いで置いておくのが良いでしょう。
さらに、チビチビ飲む清酒と違って、蕎麦猪口やガラスのタンブラーで飲む方が米の粒感をよく味わえます。

スガハラガラスさんの定番、「デュオ オールド」は、形はベーシックなタンブラーですが、二層になっていて、中身が入っているような不思議なニュアンスを持つグラスです。

飲みやすさはもちろんのこと、テーブルに落ちる影や飲み口につくお米の粒々までなんだかかわいらしく映り、晩酌がより特別なものになること間違いなし♪

どぶろくと秋の味覚、期間限定のコラボレーションを是非お試しあれ。

(オクリモ編集部 高崎)